引越しのトラブルの一つに業者に荷物を壊されるというものがあります。
引越し業者は専門のノウハウを持っていますし、梱包や運搬も慣れているのですが、やはり人の手で行うことなので破損を完璧に防ぐことはできません。
また繁忙期などでは、あまり作業に慣れていないアルバイトなどが作業員としてくることもあります。
そういった不測の事態にそなえて、引越し業者は損害保険会社と契約していることが多く、家具や家電、荷物など業者の過失で破損した場合に補償の範囲内で弁償してもらえます。
そのため、保険に加入しているかどうかは業者選びの重要なポイントです。
ちなみに、補償外になってしまうのはどのようなものでしょうか。
現金・手形・有価証券など、または金銀などは保険対象外となっています。
宝石や宝飾品類、美術骨董品、生動物、電化製品の故障などは対象外か上限が設定されている場合があります。
また、アンティーク家具などの高価な品物は申告を忘れると通常の家具の修理と同じ扱いになりますので注意が必要です。
依頼する業者の補償内容を確認し、大切な荷物に関しては別途保険をかけるなどしておきましょう。
業者が保険に加入していても、業者の過失が認められなければ補填を受けられない場合があります。
そのため、家具の破損などがあった場合には、証拠としてあらかじめ写真を撮っておくのは有効です。
また業者以外が梱包したものについては賠償が得られません。
さらに天災による荷物の破損など業者に過失がない場合も補填されません。
引越しでは様々な手続きが伴うため、つい荷解きを後回しにしがちですが、あとで段ボールの中の荷物の破損に気付いても手遅れになってしまいます。
連絡が遅くなると業者の責任かどうかをはっきり証明することが難しくなるので、破損が確認されたらできるだけ早めに担当者に申し出ることが大切です。
参考:引っ越し業者の料金やサービスを徹底検証