花やしきのお化け屋敷は昔から本物の亡霊が出るといううわさがありました。
2011年3月からはじまった「桜の木の怨霊」は純和風のお化け屋敷です。
精密に作られた人形と「本物が出る」といううわさによって、想像以上に怖いと評判になっています。
花やしきの伝説をテーマにしたお化け屋敷
江戸時代から続いている花やしきにはいろいろな伝説があります。
お化け屋敷はその中の一つで、桜の木を切ったことから起こった怪現象をテーマにしてつくられています。
最近少なくなってきた人形タイプのお化け屋敷ですが、作りこまれた人形の不気味さや、建物の古めかしい感じがあいまって、寒気のするような恐ろしさをかんじます。
花やしきのお化け屋敷は最近リニューアルしていますが、ずっと昔から本物が出るといううわさが絶えません。
160年以上続いてきた花やしきならではの怖さを味わってみましょう。
花やしき「桜の木の怨霊」のストーリー
その昔、花やしきは、木や花がたくさん植栽された美しい花園として有名でした。
その植木や花の手入れを担当していた男は、過酷な労働を強いられていました。
それをふびんにおもった経営者は、園内に彼の家を建てることを決めました。
そして家をつくるのに邪魔だった桜の木を切ることになったのです。
その後、しばらくして植木職人の男の家に女が訪ねてきます。
その女は「ここにあった桜の木を切ったのはあなたですか」と尋ねます。
「私のために切ったのです」と答えた男に「私を切り倒したのはおまえか!!」と叫ぶ女。
男の運命はいかに・・・。その男がどうなったのか確かめるために、男の家を巡るというストーリーです。
花やしきに関するこわいうわさ
従業員の方の証言からご紹介します。
人が通ると作動するタイプの人形が、誰もいないのに勝手に作動して動き出したことがあったそうです。
また、人がおどかすことはないのにお客さんから「白い服を着た女の人がいたけどおどかし役の人もいるんですね」といわれたとか。
機械の誤作動や見間違いなのか、それとも本当に霊の仕業なのでしょうか。
花やしき160年の歴史
花やしきのはじまりは、いまでいう植物園のようなものでした。
江戸時代の当時はそういった施設は珍しくとても繁盛したようです。
大正から昭和初期にかけてはほぼ動物園として運営されていました。
トラの五つ子が生まれたり、ライオンの赤ちゃんが生まれるなど繁殖にも成功していました。
しかし関東大震災の際は避難場所になり、たくさんの動物たちが薬殺されるという悲しい出来事もありました。
戦時中や戦後はほとんど閉鎖していましたが、戦後は今のような遊園地として運営され、ローラーコースターなどのアトラクションを楽しめるようになりました。
2010年には本物の亡霊が出るとうわさされていた「お化け屋敷」が老朽化のため取り壊され、その跡地に作られたビルの一角に「桜の木の怨霊」が入っています。
その他のお化け屋敷
「スリラーカー」は車両に乗って進むタイプの西洋風のお化け屋敷です。
怨霊のようなおどろおどろしい感じはなくて、ちょっと笑いも交えた軽めのアトラクションです。これなら子供と一緒に乗れそうです。
もう一つのお化け屋敷「ゴーストの館」は専用のヘッドフォンをつけてストーリーを聞きながら進みます。
音声は3Dで立体的に聞こえるので妙なリアルさで怖さ倍増です。
子供にはちょっと怖すぎるかもしれないので、カップルや大人同士のグループで入るほうがいいかもしれません。